お仕事日記3
もうすっかり体調の方は回復したらしい。
女の子は平然とした顔で、Lサイズのセットに単品バーガーを追加、おまけにチキンナゲットを注文した。
私はサラダとお茶だけを注文して形だけでも彼女に付き合うことにした。
高カロリーをものともせずに、目の前の食べ物にかぶりつく女の子は、名前を「リナ」と名乗った。
彼女は今年16になる高校生で、親友と2人で3日前から東京で遊んでいるのだという。
ケータイの出会い系サイトで「援助OK」の男を見つけたり、漫画喫茶に泊まったり・・・
説教臭く注意しなかったのを理解を示していることだと誤解したのか、勢いを付けたリナはよくしゃべった。
昨日サイトで知り合った男と部屋で何かを飲まされたという彼女は、それ以降の記憶が一切無かった。
なんだか訳も分からないままに、男に半ば強制的に引きずり込まれる形で車に乗せられ、そこからしばらくして車から下ろされたのがこの街のど真ん中。
生憎との親友は別の男と会っている最中で、時間を潰すしかなかった。
近くに見えたファッションビルの階段で休んでいる時にたまたま通りかかったのが、どうやら私だったらしい。
トレーの食べ物が片付けられた後に、リナのケータイに着信があった。
どうやら家で仲間の親友からみたいだった。
こちらの事はもう完全にそっちのけで、リナの友達との通話に完全に夢中になっている。
もう彼女の態度の悪さも気にはならなかった。
下手に親切を安売りして捨て犬みたいに懐かれると面倒なので、ニッコリ作り笑いして、私は今度こそさっさと帰ることにした。
帰宅すると、その日のデリヘルの仕事に向けて、体調を整えようと3時間程度の仮眠に入るのであった。